介護保険のサービスを受ける際に必要な「要介護認定」の方法が4月から変更された。
要介護認定とは、介護保険サービスの申請者の要介護度(介護の必要な程度)を決める手続き。
この要介護度によって受けれる介護保険を使える限度が決まる。
要するに認定が低ければ低いほど国の負担は軽くなるって訳だ。
で。今回の新認定基準。
理念よりも財源削減優先。
福祉予算を削減したいという国の思惑丸見えのものだ。
実際。厚生省から「要介護1」の利用者を1段階軽い「要支援2」に振り向けるための内部文書が露呈した。
介護報酬の3%引き上げても、認定水神を引き下げれば384億円程度の介護給付費を縮減できると試算していたのだ!
寝たきりでも「自立」。
口から食べられず、静脈に栄養補給を受けていても「自立」。
薬の内服もたとえ飲む時間や量を間違えても、自分で飲んでいれば「自立」。
そんなチェック項目なら、そりゃあ介護度は引き下げられるでしょうよ
実際。あるケースワーカーによると、現在受け持っている人の半数は介護度が下がり、上がる人は一人もいなかったとのこと。
寝たきりなら、寝たまんま。
手が動かなければ、動かないまんまの認定水準の引き下げ。
介護ってそんなもんじゃないでしょ?
動かない物を一生懸命動かすように介助をすればこそ。更なる悪化を防げるのだ。
寝たきりの人にだって人間らしく生きる権利はあるんだ!!
さすがに、この政府の暴挙に現場や利用者から批判が続出した。
(マスコミは介護費の削減やむなしなのかと思うぐらい、反応が弱いし、政府批判がないがな)
慌てた厚生労働省は実施のわずか2週間前の3月16日に「文言修正」を言い出し、正式に決めたのは、実施直前の3月24日。
それでも4月の強行実施は変わらずだ。
おかげで現場や利用者はテンヤワンヤ。
ま。政府にとって「下々の者」のテンヤワンヤなど関係ないでしょーね
が。
「修正は表現を変えただけ」など批判の声は収まらず、導入直後に運用を見直す事態となり。。。
舛添氏が変なことを言いはじめた。
『認定が変わって今までどおりの介護が受けられない基準になっても今までどおりの介護は受けられるように配慮する』 と言うのだ。
じゃあ、どうして介護認定基準をかえるの?
どーせ、1年後、2年後には見直しだ〜なんて言って引き下げるんでしょーが。
しかも。
新たに介護認定を申請する人は、新基準によるので、十分な介護は受けられない。
詐欺だよ。選挙目当ての詐欺
自分たちの無駄遣いをやめようともせず、国民に負担を迫るこの政策。
ほんと。いい加減にしてもらいたい!